2026.3.4

【支援事例】重量物の積み上げ負担を軽減する

しっかりしたアシストと動きやすさを両立し、現場の腰痛対策を実現

製造業の物流現場では、梱包資材をはじめとする重量物を「持ち上げる」「積み上げる」「押し込む」といった作業が日常的に発生します。なかでもパレットの下段から上段へと積み上げる動作は、前かがみ姿勢と高い位置への操作が重なるため、腰部への負担が蓄積しやすい代表的な作業です。

本記事では、梱包資材の積み上げ作業を担う製造業の現場において、しっかりとしたアシスト感と動きやすさを両立するアシストスーツを導入し、腰痛対策を進めた事例をご紹介します。導入の経緯から決め手、導入後の変化までを、現場と管理者双方の視点から整理しました。

導入前の課題

パレット下段から上段までの積み上げ作業が大きな負担に

対象となった現場では、束ねた紙製品をパレットの下段から上段まで積み上げる作業を、日常的に繰り返し行っていました。とりわけ負担が大きかったのは、次の動作です。

  • 前かがみ姿勢での持ち上げ動作
  • 高い位置への持ち上げ・押し込み作業
  • フォークリフトへの頻繁な乗り降り
  • 長時間にわたる繰り返し作業

これらの動作が重なることで、現場からは「夕方になると腰が重くなる」「繁忙期はとくにきつい」といった声が上がっていました。管理者側にとっても、腰痛による欠勤リスク、ベテラン作業者の身体的負担、そして若手の定着といった複数の課題が表面化していました。

導入の決め手

“着たまま作業できる”という現場適応性

今回導入したのは、サポーター型アシストスーツ「サポートジャケットBb+PROⅢ」です。製造業(梱包用資材)の現場で、重量物取扱いの負担軽減、パレットへの持ち下げや積み上げ時の負担軽減、積み込み姿勢の負担軽減を目的に導入しました。導入にあたっては、令和7年のエイジフレンドリー補助金を活用しています。

製品選定で重視されたのは、「作業中にしっかり助けてくれること」と「動きの妨げにならないこと」の両立でした。具体的には、次の4点が決め手となりました。

  • 重量物取扱い時のしっかりしたアシスト感――前かがみで持ち上げる動作や、中腰から体を起こす瞬間の負担軽減を実感できること。
  • 場内移動時の窮屈感の少なさ――積み上げ作業だけでなく、歩く・向きを変える・フォークリフトに乗降するといった動作を妨げにくいこと。
  • 着用による姿勢への好影響――着けるだけで姿勢への意識が高まり、立位での作業も楽になること。
  • 調整箇所の多さによるフィット性――ベルトの調整箇所が多く、作業者の体格や好みに合わせてアシストを最適化できること。

導入後の変化

導入後、作業者からは「持ち上げ・下ろす作業が楽になった」「積み上げ作業の負担感が軽減した」「作業後の疲労感が少ない」といった声が挙がりました。とりわけ評価が高かったのは、低い位置への持ち下げを補助する働きです。パレットへの積み込みは低い位置から高い位置まで動作の幅が広く、腰や腕に強い負荷がかかりますが、アシスト機能がこの動作を支えることで負担が軽減されました。

また今回は、エイジフレンドリー補助金を活用して導入できたことで、現場で負担を大きく感じやすいベテラン作業者へ優先的に配備することができました。作業者本人が事前に試着し、動きやすさやフィット感を確認したうえで導入したため、現場での受け入れも良好でした。

管理者の声

「補助金を利用して、負担を大きく感じやすいベテラン作業者に導入できました。本人も試着して納得したうえで着用できたので、現場での受け入れも良く、安心しています。今後も、なるべく負担をかけずに働き続けてもらえるよう、環境や運用を整えていきたいと考えています。」

現場の声

  • 「持ち上げのときに“助けてもらっている感”がはっきりある」
  • 「歩くときに窮屈ではない。場内移動が多くても気にならない」
  • 「着けると姿勢が整うので、前かがみが減った」
  • 「調整できる箇所が多く、自分の体に合わせられるのがよい」

まとめ

本事例では、重量物取扱い時の確かなアシスト、移動時に邪魔になりにくい装着感、姿勢の改善、そして高いフィット調整性が評価され、導入が進みました。さらにエイジフレンドリー補助金を活用することで、負担の大きい作業を担うベテラン作業者へ優先的に導入できた点も、取り組みを後押ししました。結果として、腰部負担の軽減や繁忙期の不安軽減に加え、ベテランと若手を含めた負担の平準化にもつながっています。

ロボタスネットでは、現場の作業実態を踏まえた製品選定から、補助金の活用、試着・導入後のフォローまで一貫してご支援しています。同様の課題をお持ちの現場は、お気軽にご相談ください。

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