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    【イベントレポート】医療の現場ではたらくロボット最前線

    未来を変える、働き方を変える、医療の現場ではたらくロボットにズームイン

    先日、2023年2月25日に「健康まちづくり&ヘルステックフェアinみのかも」に行ってきました。

    開催地である岐阜県美濃加茂市はみのかも健康10か条を掲げており健康寿命日本一を目指しています。
    しかも今回の開催は最新の民間医療施設である中部国際医療センターで、イベント会場としては珍しい病院での開催となりました。

    病院の写真。大きすぎて迷うレベル。

    会場では一般の方から、病院のスタッフ、小さいお子さんからご年配の方まで多種多様な参加者で賑わってました。

    なんと、美濃加茂市の藤井市長も視察にこられ今回のイベントが健康寿命日本一を目指す美濃加茂市にとって重要な1日になることを予感させてくれました。NHKの取材も来てましたので。

    実際のNHK放送はこちら

    では今回のイベントに出店していた、これからの未来を彩る最先端の機器を見ていきましょう。

    装着型サイボーグHAL®(CYBERDYNE)

    まずなんと言っても初めはロボタスネットでもお馴染みのCYBERDYNE社の装着型サイボーグHAL®です。

    難病や脊髄損傷の方のリハビリに使われるお馴染みの下肢タイプから、肘、膝、足関節に使える単関節タイプ。そして介護現場や農作業などでの腰の負担を軽減、さらにはフレイル等で弱った足腰を改善する効果もある腰HALも展示されていました。

    美濃加茂市長や中部国際医療センターの理事長も熱い視線を送っておられました。

    リハビリ室から現役のOTさんも来場しHAL単関節タイプを初体験。どんな患者さんに使えるかなど検証。

    歩行動作分析アプリVail Walk(ジェイテクト)

    次はジェイテクト社の歩行動作分析アプリのVail Walk(バリウォーク)です。歩行分析アプリは多岐に渡りますが、Vail Walkの特徴はわずか数歩で計測可能なことと、正面ではなく横からの映像で分析できるところです。

    僕も実際に計測してもらいましたが、ほんとに下の写真の赤矢印くらいしか歩いていないのに、骨格の可視化、情報の数値化、歩行評価を行ってくれました。すごい。

    まだ、販売はされていないようですが先ほど紹介した腰HALでのトレーニング効果をVail Walkで数値化したら面白いコラボになるんじゃないか?などと開発者の人たちと盛り上がっちゃいました。

    機械は進歩してもやっぱり人と人との繋がりって大事ですよね。

    CoRoCo S100(TBグローバルテクノロジーズ)

    次はTBグローバルテクノロジーズ社のCoRoCo S100です。こちらは運搬の負担軽減を目的としたものです。

    どれくらい負担軽減できるかと言うと、車椅子で楽々引っ張れるくらいの性能を秘めています。車椅子の方は余裕の表情、カメラマンの方が追いかけるのに必死、という感じでした。

    僕も実際に引っ張らせてもらいましたが、「えっっ?」と驚くくらいほとんど重さを感じないレベルでしたね。

    院内誘導システム temi

    次は院内誘導システムの「temi」。本来は職員の仕事である案内をロボが代わりに行ってくれるという事ですね。

    実施に使用されている病院では、案外ロボに対する拒否感はなく逆に子供たちには人気があるようです。

    余談ですが、こちらのtemiに先ほどの運搬支援ロボのCoRoCoを繋いで運搬させるというコラボも実現していました。

    こういった最先端の機器を手がける人たちって「こんなこともできるんじゃない?」っていう子供心というかワクワクを忘れてないですよね。理事長も楽しそう。

    Assist Lumbar(KOGANEI)

    次はKOGANEI社のAssist Lumbar(アシストランバー)です。

    従来のアシストスーツよりも軽量化とアシスト力を両立したタイプです。体験した人たちからは「中腰姿勢で椅子に座っているみたい」、「つけていても(装着していても)あんまり違和感がない」などの声が聞こえてきました。

    自立支援型介護見守りロボットA.I.Viewlife

    続いては、業界初の広角赤外線センサーと生体センサーによって居室全体を見える化した自立支援型介護見守りロボットA.I.Viewlifeです。やはり、看護師さんに人気。

    実際に支援者からはこのように見えており、起き上がったり、離床したり、はたまた転倒したりしても音声で教えてくれます。シルエットのみの映像でプライバシーもしっかり守られていますね。

    看護師さんは常に人手不足。できるだけロボができることはロボにお願いして、必要な看護が必要な人に十分届きますように。

    特にこれからの少子高齢化社会においては、どんどん便利なロボを駆使して挑んでいかないといけないと思っております。

    他にもたくさんロボが勢揃い

    THK社の遠隔操作ロボには子どもちゃんも夢中でした。

    実際にこう言った最先端の医療介護ロボを使うのは大人ですが、大きな視点で俯瞰するとそれはやはり子どもたちの未来を明るいものにしたい、子どもたちが笑顔ですごしてほしい、と言う想いも忘れてはいけませんね。

    他には、コロナ禍ならではの非接触型のタッチパネルや

    ファミレスでよく見かたりする猫ちゃん店員さんの小型版も会場内を疾走していました。

    基調講演とパネルディスカッション

    別会場では、「持続可能な健康まちづくり✖️ヘルステックシンポジウム」も開催されており会場は満員御礼でした。

    上の写真は、中部国際医療センター副病院長のパネルディスカッション時のものですが美濃加茂市が掲げる「みのかも健康10か条」について来年は月に1回ひとつづつクリアできるように取り組んでいきたいと言う力強いお言葉もいただきました。

    まとめ

    今回は、「健康まちづくり&ヘルステックケアinみのかも」に行ってきました。たくさんのロボに出会い、新たな可能性にワクワクし、人と人との繋がりの大切さが身に染みた1日でした。

    美濃加茂市と、中部国際医療センター。ここから日本のヘルスケアイノベーションが始まる予感で胸いっぱいです。

    おまけ

    病院ロビーにおしゃれすぎるグランドピアノあり。明るく笑顔あふれる未来の音色を奏でてくれることを期待してます。そしてその音色を奏でるのは、僕たち一人一人の熱い気持ちではないでしょうか。

    「健康まちづくり&ヘルステックフェア in みのかも」
    【開催】2023年2月25日(土)9:00~16:00
    【主 催】美濃加茂市
    【共 催】社会医療法⼈厚⽣会 中部国際医療センター/NPO法⼈ロボットビジネス⽀援機構(RobiZy)
        ミライクエスト(⽥園社会イニシアティブ株式会社)
    【協 ⼒】富⼠通Japan株式会社
        ⼀般社団法⼈ライフロングウォーキング推進機構/NEXCO中⽇本サービス株式会社
        ドコモビジネスソリューションズ東海⽀社岐⾩⽀店/株式会社⼋⼗⼋商会

    written by コージ・ヤマモト(理学療法士)

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